タイトル:未定

記事はルール等をある程度分かった経験者向けになってしまっていますがご容赦下さい

企業別戦略 タルシス共和国

 

*カードの引きにより戦略は常に変わりますが、選択肢の一つとしてお考え下さい

タルシス共和国 初期Mc:40
企業能力
・火星上に都市が配置されたらMC産出量+1。自分で配置したら3MC獲得
・自分の最初のアクションとして都市を一つコストを支払わずに配置する


仲間内では基本MAP最強と言われている企業の一つ。
企業能力にエラッタが出ているので、まずはそこを紹介。

ArclightGames

『火星上に』なので「フォボス宇宙港」や「ガニメデ・コロニー」、金星拡張などで新設された名前付き都市などが建設されてもMc産出量は増えないという意味ですね

 

1stアクションとして都市を配置するため、まず3金帰ってくるところからスタート。またMc産出量も+1される。

都市の建設費用も初期金に含めて考えると68金+Mc産出量+1、更に実質的な初期ボーナスとして配置ボーナスも選択して受け取れるという凄い企業。これ書いている時点で既に強い

初手でお金を支払わず都市を建てる事が出来、その時にも3金帰ってきてMc産出量が+1される事から火星上の盤面を取ることに非常に長けている。
『都市は隣接して建てられない』というルールがあるため、周囲6マスに都市を建てる事を禁じているようなものであり配置ボーナスがおいしい所をいち早く占拠できる。
また、その企業能力から産み出される資金力が更にそれを後押しする。後半に森林タイルを建てる時に有用な場所を先に抑えたりすることも容易だ。


~基本的な戦略~

基本MAP最強の一角と言われている理由の一つとして、「称号:総督」の取りやすさが挙げられる。
初手から既に1個アドバンテージとして貰っているのに加え、他のプレイヤーが都市を建てると自分のMc産出量が増えることになるため、対戦相手は心理的に尻込みすることになる。
標準プロジェクト:都市化も実質的に「22金でMc産出量+2」と考えた場合、後々の森林タイルによるVPを考えるとけして悪くない。
称号を狙うためならば、序盤から使ってもよいと思えるレベルだろう。

都市を配置する場所だが、『後々他のプレイヤーが都市を建てたがる場所』や、『既に他のプレイヤーがキューブを配置している』タイルの位置などをしっかり把握しておきたい。
森林タイルには「既にキューブの置かれているタイルに隣接してしか建てられない」というルールがあるからだ。これを利用して、『どこに森林タイルを置いてもタルシス共和国プレイヤーの点数になってしまう』という状況まで追い込めればタルシスの勝利は近い

 常にマップ上に都市を配置する時は周囲6マスを支配するつもりで、間隔には細心の注意を。

もっとも他のプレイヤーも何度かプレイすると、この辺りの盤面の点数の取り方は牽制し合う事になるだろう。
「森林タイルを置くのは、自分が都市タイルを置いてから~」や、「都市と都市で挟み込んだ位置に森林タイルを」と言った具合になる事も多い。

だが、こうなった時に企業能力の「火星上に都市が配置されたらMC産出量+1」が生きてくる。
単純に自分で一切お金をかけずにMC産出量が増えるのは破格にもほどがあるし、この企業の他にはサターンシステムの木星タグプレイ時くらいだ。
だがあちらと違い、都市の配置は特殊プレイ時以外は必須と言っても良いため、「褒章:銀行王」も非常に狙いやすくなっているのが強さに拍車をかけている

 

「都市を置かれなければ自分の好きなように盤面をコントロールでき、そうされない様にと序盤から都市を建てられれば自分の懐が温まり強力なアクションを使いやすくなる」とどちらに転んでもアドバンテージの塊であるため、行動の幅が非常に広いのが強み。


~出来るだけ使いたいカード~ (どの企業でも強いカード、1R目の初手に『愛玩動物』などは除く)

・都市タグの付いているカード全般
全てにおいて、実質3金安くMc産出量が+1されているようなもの。
電力産出量をマイナスする効果のものが殆どの為に実質コストが+11金(「標準プロジェクト:発電所の設置」の分)されているものが多いが、それでも元の取れる効率となる場合が多い

・標準テクノロジー
効果:標準プロジェクト使用後、3金帰ってくる

タルシスは都市を建てるのが得意だが、その都市を活かすためには森林タイルが必要となる。
植物エネルギーの産出量を上げられるカードを引けるorドラフトで入手出来るかは運も絡むため、標準プロジェクト:緑地化は心強い。
もちろん都市化の効率も格段に上げられるため、他の企業に比べてこのカードの有用性はかなり高い。

・火星鉄道
効果:電力エネルギーを1つ支払い、地図上の都市の数分のお金を得る

タルシスがいる場は前述の通り、都市を建てる場所をある程度コントロールすることが可能だ。
あえて隙を見せるフリをして都市を建てさせ、中盤からこのカードで効率よくMcを稼ぐ事も可能となる。
ドラフトを採用しているルールの場合、出来るだけ人に回したくないカードでもある

・移民都市
効果:都市が配置されたらMC産出量+1
・ローバー建設
効果:都市が配置されたら2金得る

当然の事ながら自分の強みを更に増すことが出来れば効率はうなぎ上り。
これらもどの企業でも強いカードではあるが、鬼に金棒

 

要注意カード

メトロポリス

効果:都市と都市の間に、都市タイルを配置する

盤面のコントロール時にこれを差し込まれることで、自分の点数を伸ばし辛くなることがある。常に頭の片隅に置いておきたい。

・海タイルの配置場所に森林タイルを配置するカード類(マングローブ等)

これを想定の一環に入れて海タイルを配置しておくと、相手の点数を抑制することが出来る。かなり稀ではあるものの、接戦の時に相手の都市の置き方で予想しておきたい

 

 

 

おまけ タルシスを敵に回した場合

さっきまで書いていた事を逆説的に見るとして、タルシス側は蜘蛛の巣を張り巡らされるように盤面をコントロールして来ることがある。例えば何処にも都市が置けなくなったり、誘い込まれるような場所しか無いなど。

だが、そういった罠を仕掛ける際にはどうやってもコストがかかる。対抗して自分が先に都市を置いても相手に利するのであれば、いっそ短期決戦を目指そう。
考え方メモで書いた「ゲームが長引いた場合、自分は得なのか損なのか」の部分だ。タルシスを相手にした場合、たいていの場合は長引いたら不利だ。周囲を巻き込んで各種パラメータを素早く上げていき、TRやカード点数などでVPを稼いで相手の盤面の点数が伸び切る前に終わらせるようにしてみよう。順当に戦うよりかは勝率は上がる筈だ

テラフォーミングマーズ 考え方メモ

企業による補正を一切考えない基本の考え方


〇カードの総コストは左上の数字+3金として考える(購入費用を含めて)

これは表記コストとの割合を考えると、数字の小さいカードほど「購入費用」のもたらす影響が大きいことも示す。
『表記コストが安い割には効果が高いからこのカードも購入しよう』と序盤に複数枚購入することは避けたい。出足が非常に遅れる事になる。

 

〇序盤から点数だけのカードをプレイするのは(出来るだけ)避ける

このゲームは「拡大再生産」をしていくゲームになっています。
すごい適当に言うと「お金を払って後々の収入を増やし、出来ることを増やしていく」といった感じです。

お金を払ってカードをプレイしたり標準プロジェクトを使い、TRを上げたりして収入を上げていくのが基本の戦術になります。

序盤:収入を増やす
中盤:得意分野を決めて特化していく
終盤:増えた収入で勝利点へと繋がる行動をする

ざっと言ってこんな感じです。つまり、VP(Victory Point=勝利点)が高く産出量が低いカードは終盤で使うのがベター。ギアの切り替え時を見誤らないのが肝要。「起承転結」じゃなく「序破急

 

ちなみに最終盤であれば勝利点だけを見たカードプレイも全然アリです。


◎カードの収入や書かれている勝利点をお金に換算して、残りラウンド数を予想してプラスになるカードをプレイするように心がける

多分ここが自分の書きたいところであり、今回の記事の本題。ドラフトやカード購入などの際にふんわり計算してる(あくまで主観で書いていますので微調整お願いします)

 

プレイヤーボードで言えば上段はわかりやすい。それぞれ大体お金のような物だから

 Mcはそのまま、建材は1.5、チタンは2.5(使いきれない事を想定してレートをそのままにはしない)

 

逆に下段は分かりづらい。植物・温熱はそれぞれ8つ溜まらないと使用する事すら出来ないのが大きい

・植物エネルギーは標準プロジェクトの23金を8で割って2.8だが、同様に7以下だと無駄になるので2.3金相当
・電気エネルギーは1つでは資源としては使い辛いため、単体では考えず「電気産出量をマイナスするカード」「電気エネルギー4つor6つ消費して効果のあるカード」との組み合わせでのみ考える。(とは言え温熱エネルギーへの変換はあるので、タイムロス考えて0.6~0.8金くらい)
・温熱エネルギーは標準プロジェクトの14金を8で割って1.7だが、温度が上がりきると割と無駄になるためざっくり1.2金相当


これらをカードのプレイする現在ラウンドから、何度エネルギーが産出されるかを予想して購入、プレイするかどうかを決める。

例:マグネシウム鉱山 コスト4なので購入コストを含めて7金、産出するものが建材なので1.5金として、残りラウンドが5R以上あるならば収支はプラス


ラウンド数の予想は、人数でかなり変動する。3人戦で基本10~11、4人戦で8~9、5人戦で7~8を想定(短めに見ること)


これらにカードに付いているタグも考慮する必要がある。
建物タグ:基本ボードの称号に「8個で称号が取れる」というものがあるので、可能性があるなら加点
宇宙タグ:チタンで支払えるので加点
科学タグ:褒章『科学王』で使うor科学タグ条件カードのため加点
木星タグ:木星特化プレイで大量得点が狙えるため加点
みたいな感じ


*高コストなカードはついついお金の産出量が増えてから…と考えがちだが、
総産出量の多いカードなどは序盤からプレイする価値がある。

例えばイオ(コスト41金、勝利点:終了時の木星タグ数 産出:チタン*2+2金)

毎ラウンド2.5*2+2金で7金相当の産出があると考えれば、1R目から考えて、6R目の産出の時点で元が取れる計算だ。
更に勝利点が最低1点付いているのだから、産出量だけ見たらコストは安くなるようなもの。早く出すに越したことはない。
出来るのであれば「クレディコー」や「テラクター」などの初期資金の多い企業などで初手で出したい。

逆に最終盤に出すとすれば勝利点の為だけに出す事になるだろうから、VPが6点から7点稼げない状況では出したくない。木星タグが2個程度ならば購入を見送るべきカードだ。それならば最終盤は標準プロジェクトで盤面の強化を目指したりした方が、費用対効果が高い事が多いだろう

 

 

ちなみに個人的にカードに書かれているVPに関しては1つ5金相当の価値があると試算してプレイしている。これは仮に「防護シール」の2金+購入費用として見ているため。

人によってはTR+1は10金相当、とかも書いているのを見た事が。
自分はMc産出量と勝利点に分割して考えてます。勝利点が5金分、それにMc産出量+1といった感じで残りラウンド数で計算

 

・長く書いたのでまとめると

カードの総コスト ≦( 上記のMcとして見た産出量×残りラウンド数 として計算したMc効率)+VP点数(5*点数)+タグの有用性

ふんわりこんな感じでカードに合否付けてる感じですね。

 

一緒にプレイした事がある方に言われた事がありますが、こういった考え方から「勝利点マイナスの付いているカード」(「委員会買収」や「核実験場」)が好きなんです。

 比較的低コストであり、序盤にプレイする事が多いのはTRの前借りは実質Mc産出量のUP、また『称号:造星者』への布石としています。前者はイベントカードでありシナジーが比較的発生しやすく、後者は特殊タイル配置の際に手に入る資源のおかげで実質コストが減るようなものなので。温度2UPで温熱ボーナス貰える事が多いのもポイント

 

 

〇プレイ人数、ゲームの流れなどで千差万別にはなってしまうのですが見極めておきたいのが
「ゲームが長引いた場合、自分は得なのか損なのか」を慣れてきたら考えながらプレイするといい感じ。ラウンド数が増えれば当然点数は伸びますが、相手の方が伸びが大きければ勝つのは難しい

例として分かりやすいのは
・植物エネルギーの産出量が多いプレイヤーは、長引けば長引くほど盤面の点数がグングン伸び強くなる
・基本的に終盤に出す事になる「動物カード」は、1枚で得られるVPが『場に出てからのラウンド数』分の点数となるため、長引けば強くなる
この2つでしょうか。対戦相手にこういったプレイヤーがいたら早く終わらせるのが吉

他にも、企業として「タルシス共和国」などで都市を数多く建てたプレイヤーは
時間が経てば経つほど潤沢な資金力で標準プロジェクト:緑化などで点数を伸ばしやすくなる。
相手の蒔いた種が花を咲かす前に終わらせる事が出来ればこちらの勝利

(都市は置き方によって他のプレイヤーが都市を効率よく建てられない状況になるため後追いが不利になります)

逆に早く終わらせた方が良いプレイヤーの例としては
・大型イベントカードなどで序盤からTRを伸ばす事に成功したプレイヤー
・称号などで勝利点の面でアドバンテージを取ることに成功したプレイヤー
などになります。

企業で言えば「クレディコー」や「テラクター」などはスタートダッシュがし易い企業です。
しかし他の企業と違い、特殊能力はあるものの初期の産出量が無いため、1Rごとに資金力に差が出ることになります
先行して逃げ切りを目指して戦いたい企業、といった感じですね。
カードの引きやドラフトでの方向性では豊富な資金力で長期戦を目指す事もできるので一概には言えませんが

 

〇全体の場をざっと見渡して、火星上での盤面を常に考えよう

例えばエコライン、強力な能力で自由に伸び伸びとプレイさせてしまったら相手からしたらイージーウィンです。好きなように森林タイルを置き、得た植物エネルギーで更に森を広げ、TRも上がるからお金も増える。
しかも初期で3エネルギーに産出量+2。追加で支払うものが必要無いからちょっと初期資金が少なくても全然気になりません。

ここで重要になるのがルールとしての「都市に隣接した森タイル」が都市の点数としてVPに加算される場合、誰の森タイルかは見ないこと。
相手が自分の都市タイルを置いていない状態で森林タイルを配置した場合、そこに隣接させれば最初から勝利点付きの都市となるので凄くお得。

森林タイルを置く時は都市タイルでの「都市タイルは隣接して置く事が出来ない」というルールを前提とした配置合戦。これに勝たないといけないのです
(実際には特殊配置の「メトロポリス」「ノクティス市」が飛んでくるので、完全には安心は出来ない)

自分の手札とカード群だけ見ていると、
「いつの間にか盤面の点数が全く取れなくてその分の差で負け」
「相手が盤面で自由気ままに点数を伸ばしまくり、手が付けられなくなっていて負け」となりがちです。

最初は相手に対する牽制だけでも構いません。
終盤にカードの引きが悪くても標準プロジェクトで点数が伸ばせるようにしておくとGood

 

〇称号はもちろん、褒章の2位を常に狙おう

自分のプレイだけでなく、手番順によって取れる称号のタイミングを常に考えること。
称号の「8金で確定5点」はおそらく最高VP効率。これがあると無いとで勝率は段違い
…というか取れていないと木星プレイなど特殊な戦い方以外ではまくるのはかなり厳しい。
取れなかった場合は称号持ちの人が2位を取れない褒章で2個1位を取るなど、条件は厳しくなる

全体を見てタルシス、エコラインなどの特化した企業がいる場合の『開拓王』などは諦めるとして
『科学王』や『銀行王』の2位などは大抵の企業で狙う事が出来る。もしくは他の相手にプレッシャーが与えられる
2つ以上の2位を取れれば、ノーコストでVP+4とそれなりのアドバンテージ。
『科学王』用の酸素マスクなどは中盤以降、積極的にキープしておきたい一枚。最後に捲ったりも出来る

 

 

書いた順番などがバラバラなので、何を言っているか分からない人も多いと思いますが申し訳ない。読んで頂きありがとうございました